適応型合意形成モデルの基本性質(情報システムの理論)
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概要
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本稿の目的は,適応型合意形成過程に関する基本モデルが確率行列によって特徴付けられる正値線形システムに帰着することを明らかにし,系の不動点が初期選好インデックスと確率行列の単純Frobenius根に対応する左固有ベクトルから算出することができること,適応係数に関する標準的な仮定の下で選好インデックスが必ず収束することを示すことにある.さらに,適応係数ベクトルのスカラー倍を別にして不動点は一意であることも証明する.最後に,集団構成員が互いに直接,意見交換を行うことによって合意形成を行う2つのモデル,すなわち同時調整過程と逐次調整過程を提示し,これらの選好インデックス収束条件を与える.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-08-15
著者
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