小笠原諸島父島および母島におけるアフリカマイマイの分布ならびに個体数の変動(1995〜2001年)
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概要
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小笠原諸島の父島と母島におけるアフリカマイマイの生息状況を, 1985年に実施された調査と同様の手法で1995, 1998, 2001年に調査した.その結果,父島では生貝の出現地点率は1985年の約10〜20%,採集数は1985年の10%未満へと大幅に低下していたが,母島では生貝の出現地点率・採集数ともいったんは1985年よりも低下したものの, 2001年には出現地点率は1985年と同程度,採集数は1985年の約40%にまで回復していた.さらに,蔵卵個体率は母島の方が高かった.また, 1960年代にグアムより父島に持ち込まれた捕食性陸産貝類であるヤマヒタチオビは,分布域,採集数とも1985年よりも低下していた.以上より,現在本種の生息状況は1980年代とは大きく変化しており,さらに父島と母島でも大きく異なっていることが判明した. 1980年代から1990年代までの減少要因は不明なままであるが, 1990年代以降の父島と母島との生息状況の違いは,父島のみにニューギニアヤリガタリクウズムシが侵入したことや,父島個体群の蔵卵個体率の低さが原因である可能性が示唆された.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2007-08-25
著者
-
竹内 浩二
東京都農林総合研究センター
-
大林 隆司
東京都小笠原亜熱帯農業センター:(現)東京都南多摩農業改良普及センター
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大林 隆司
東京都小笠原亜熱帯農業センター
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竹内 浩二
東京都小笠原亜熱帯農業センター
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