格子状に結合された発振器にみられる位相差の伝搬現象

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概要

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我々は,van der Pol発振器をインダクタで梯子状に結合した回路において,隣接した発振器間の位相差が伝搬する現象を観察,及び解析を行った。これらの現象は,大きく2種類に分類できる。定常状態において,同相同期と逆相同期を切り替え続ける現象である位相反転波と,位相反転波が組み合わさって存在する位相反転波動,及び,過渡状態でおいてのみ観察できる現象であり,隣接した発振器間の位相差が伝搬し,最終的に消滅するか,位相反転波動になる位相波である。本研究では,van der Pol発振器を格子状にインダクタで結合し,隣接した発振器間の位相差の伝搬現象について,各発振器の結合係数,及び非線形の強度を変化させて観察,及び解析を行う。また,観察された結果を3種類に分類し,それらが観察される領域を明らかにする。さらに,観察された現象と,梯子状に結合された回路において観察されている位相反転波動や位相波との比較を行う。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-06-02

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