英国におけるディベロップメント・トラストの発展に関する研究
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概要
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本研究は、英国において活動を展開するディベロップメント・トラスト(以下、DTと略称)が、コミュニティ再生の主役として発展してきた要因について分析したものである。まず、DTの全体像を把握するため、その活動形態や組織構造などについて定量的に整理を行った。そして、英国のDTの草分け的存在であるウエストウェイ・ディベロップメント・トラストの設立の経緯、活動内容、組織形態、戦略などについて具体的に取り上げた。その上で、DTの発展を可能にしたいくつかの要因について、DTのマネジメント、パートナーシップ、社会的背景の側面から検討した。これまでのDTの発展には、DTの基本的なマネジメント枠組みであるアセットベースの形成・運用、事業内費用移転という仕組みが確立されてきたこと、そしてコミュニティにおけるパートナーシップ戦略の成功が、大きく影響を及ぼしていた。さらに、DTへの社会的認知が広がりや、これらを後押しする政府の政策や法制度が整備されてきたことも大きな要因として存在していた。DTの営利と非営利を両立する姿勢は、日本のまちづくりを検討する上で有益であり、今後、DT研究を重ねる意義は大きいだろう。
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