ハードウエアユニット検証環境の自動生成 : バスブリッジ設計での実証(システム設計及び一般)
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概要
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SoCの複雑化によって検証に要する工数は増大している。多くの場合、SoCとそれを構成するハードウエアユニットの検証はシミュレーションに頼っている。シミュレーションによる検証作業の内訳を調べてみると大きく3つに分かれている:仕様書の理解、検証環境の構築(テストベンチ、テストパターン、参照モデル作成を含む)、シミュレーション。検証の工数を削減するためには、この3つの作業の工数を減らさなければならない。その内、仕様書の理解及び、シミュレーションの工数削減に対する取り組みは存在するが、技術的な課題は大きい。一方、検証環境構築の工数削減の課題は他のと比較してハードルは低くいが効果は大きいため、後者に着目した。検証環境構築の工数削減に有効な手段は検証環境を構成する部品の再利用及び、検証環境部品の自動生成である。任意のハードウエアユニットの単体検証に対応した検証環境構築は非常に難しい問題である。特にハードウエアユニットが複雑な機能を実現する場合は参照モデルの構築が難しい。逆にデータ加工をしない、主に転送をするユニット(バスブリッジは代表的な例)は多くの場合では参照モデル構築が必要なく、検証環境構築のハードルは低い。本稿は後者の検証環境構築問題に着目し、テストベンチの基本的な部品の自動生成手法を開発した。この手法をバスブリッジのユニット検証環境構築に用いて検証作業の工数削滅を実現した。
- 2007-05-10
著者
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岩下 洋哲
株式会社富士通研究所
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森沢 和道
株式会社富士通研究所
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高山 浩一郎
株式会社富士通研究所
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岩下 洋哲
科学技術振興機構ERATO湊離散構造処理系プロジェクト|北海道大学大学院情報科学研究科
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