野生生物保護と環境汚染の監視 : 環境モニタリングと環境スペシメンバンク(<特集>傷病鳥獣救護と環境モニタリング,第12回日本野生動物医学会大会・岐阜大学21世紀COEプログラム国際シンポジウム)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間生活を守り野生生物の保護を行う目的で,人間活動に伴う環境の汚染状況を把握するため,生物濃縮を利用した様々な環境モニタリングが行われている。その際集めた生物試料を低温下で長期安定保存しておけば,採取当時は気づかなかった,あるいは当時の分析技術では測定できなかった化学物質や暴露指標の過去に遡った測定を実施でき,環境モニタリングの守備範囲を格段に拡げることができるものと期待される。本稿では,この環境試料長期保存事業(環境スペシメンバンク)の国内外の動向,ならびに国立環境研究所における経験とそれを発展させた現在の環境試料タイムカプセル化事業について,概要を説明する。
- 日本野生動物医学会の論文
著者
-
植弘 崇嗣
(独)国立環境研究所
-
田中 敦
(独)国立環境研究所
-
柴田 康行
独立行政法人国立環境研究所
-
柴田 康行
(独)国立環境研究所
-
柴田 康行
独立行政法人 国立環境研究所 化学環境研究領域
-
廣田 正史
株式会社パレオ・ラボ東海支店
-
高澤 嘉一
(独)国立環境研究所
-
田中 敦
独立行政法人 国立環境研究所 化学環境研究領域
-
堀口 敏宏
(独)国立環境研究所環境リスク研究センター
-
廣田 正史
(株)環境研究センター
-
吉兼 光葉
(株)環境研究センター
-
柴田 康行
国立環境研究所 化学環境研究領域
-
柴田 康行
独立行政法人国立環境研究所加速器ms施設
-
植弘 崇嗣
独立行政法人国立環境研究所加速器ms施設
関連論文
- 放射性炭素年代測定における炭化物試料の酸-塩基-酸前処理法に対する化学的検証
- 帆装型洋上風力発電浮体の最適航行に関する研究(所外発表論文等概要)
- 2007K-OS2-3 帆装型洋上風力発電浮体の最適航行に関する研究(オーガナイズドセッション(OS2):実海域性能と海象気象)
- 2007S-OS2-9 帆走型大型浮体風力発電システムの浮体構造に関する研究(オーガナイズドセッション(OS2):リニューアブルエネルギー)
- 2006A-OS12-4 セイリング型洋上風力発電のエネルギー収支(オーガナイズドセッション(OS12):リニューアブルエネルギーと洋上風力利用)
- 2006A-OS12-7 帆走型洋上風力発電浮体に関する研究(オーガナイズドセッション(OS12):リニューアブルエネルギーと洋上風力利用)
- 環境負荷の小さい基幹エネルギーとしての帆走型洋上発電
- 工場排出ガス中の昇華性を有するホウ素化合物測定法の比較
- 人工植物曝露装置を用いた1, 500℃で発生させたガス状ホウ素化合物による各種植物への影響
- 煙道内排出ガス採取法を用いた昇華性を有するホウ素化合物測定法の開発
- 24pQC-3 南極氷床コアに記録された宇宙線生成核種^36Clの解析(シンポジウム 宇宙線と地球環境・生命科学放射線・量子ビーム科学のフロンティア,領域1,原子・分子,量子エレクトロニクス,放射線物理)
- ハウスダスト中元素濃度の変動要因
- 同位体比分析に基づく日本人小児の鉛曝露源解析
- 日本の住居の室内塵中鉛およびカドミウム--室外汚染源との関連
- 都内公園土壌中重金属濃度の相関関係
- 人工植物曝露装置を用いた大気中ホウ素化合物による各種野菜, 園芸植物及び樹木の黄化・褐変等の障害
- 人工植物曝露装置を用いた大気中ホウ素化合物によるゼラニウムの被害の検証
- 有機スズの環境残留性 (内分泌かく乱物質研究の最前線) -- (内分泌活性物質の環境残留)
- 環境汚染物質のパッシブサンプリング--半透膜デバイス(SPMD)を中心として
- 中央アナトリア,カマン・カレホユック遺跡における青銅器時代の放射性炭素年代による編年
- 越後平野五泉における沖積層コアの堆積環境と^C年代(29.第四紀地質)
- 3A0930 2007年夏季関東における微小粒子広域観測とモデリング(9) : 全炭素中^Cの経時変化と由来解析(5物質-2粒子状物質,一般研究発表)
- 分析標準物質としての有機ヒ素化合物の合成
- P-46 下北沖ピストンコアの有孔虫放射性炭素年代からみた退氷期における中深層循環変動(6.海洋地質,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 放射性・安定炭素同位体マスバランスモデルによる最終氷河期 : 十勝沖炭素同位体比異常有孔虫の炭素源に関する評価(8.海洋地質)
- 有機分子レベル放射性炭素同位体と地球化学研究への応用 (特集:環境を記録する化学物質および同位体(1))
- 環境中ヒ素の化学形態--海洋環境を中心に (特集 ヒ素)
- 半透膜デバイス(SPMD)の環境分析への応用
- 新規追加POPsの環境中存在実態について (特集 化学物質管理の動向と将来)
- ガスクロマトグラフと加速器質量分析計の組み合わせ(GC-AMS)による個々の化合物の放射性炭素年代測定
- 安定同位体標識化合物を利用する動植物中のジフェニルアルシン酸の高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法による定量
- 埼玉県春日部市備後東地区で掘削された沖積層ボーリング試料(GS-KBH-1)の高精度解析(29.第四紀地質)
- 一般環境中の化学物質の分析について (特集:化学物質の内分泌かく乱作用(いわゆる環境ホルモン)に関する対策の現状と今後)
- 加速器質量分析法による環境試料の分析
- 残留性有機汚染物質の分析
- 生体および環境中における微量成分の超高感度追跡手法の開発 : クロマトグラフィと加速器質量分析法の組み合わせ利用
- トキサフェンの環境動態とガスクロマトグラフィー/質量分析法による定量
- ELISA法によるイボニシ中のテストステロンの個体別分析
- ガスクロマトグラフィー/質量分析法による海産巻貝類におけるステロイドホルモンの同定と定量
- スルメイカ Todarodes pacificus における有機塩素系化合物 (OCs) の蓄積特性
- 二種類のニューストンネットによるプラスチック粒子採集と海洋のプラスチック汚染
- 北海道, 利尻島におけるウミネコ(Larus crassirostris)の卵形について
- 環境モニタリングと環境試料の長期保存--環境の"今"を記録・保存する (特集 生物・環境タイムカプセル2001計画)
- エルニ-ニョのインド洋への影響と解析--西オ-ストラリア沿岸ル-ウィン海流への影響 (特集 炭酸塩生物殻を用いた高分解能海洋環境復元)
- 26. クロアワビ, マダカアワビ及びイボニシのベリジャー幼生に対する有機スズ化合物の急性毒性(日本貝類学会平成 9 年度大会(神戸)研究発表要旨)
- 衛生化学領域における分析技術の最近の進歩シリーズVIII誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法, ICP質量分析法とその応用
- 進歩総説 残留性有機汚染物質の分析
- 有機スズによる腹足類のインポ***誘導機構の解析
- 城ヶ島におけるアワビ漁獲量減少要因の推定
- アワビ類における内分泌攪乱と有機スズ化合物の影響 (総特集 アワビ類--資源の現状と研究の動向)
- 小湊のイボニシとレイシガイにおけるimposex(雄性形質誘導及び生殖不全症候群)に関する研究(予報)
- 廃棄物埋立地浸出水から検出された有機成分
- 耐熱型煙道内排出ガス採取法によるガス状ホウ素化合物測定法の開発
- 立山(標高2,450m)における揮発性有機化合物(VOCs)測定について
- 1I1106 立山等における越境大気汚染物質のVOCs測定例(5物質-1ガス状物質,一般研究発表)
- 1I1118 耐熱型煙道内排出ガス採取法によるガス状ホウ素化合物測定法(5物質-1ガス状物質,一般研究発表)
- 放射性炭素同位体を指標とした室内アセトアルデヒドの発生源解析--方法論の開発と適用
- 3B1312 煙道内排出ガス採取法による硫黄酸化物及びガス状ホウ素化合物の同時測定法の開発(5物質-1ガス状物質,一般研究発表)
- 多次元ガスクロマトグラフ-飛行時間型質量分析計による水酸化PCBの測定に関する検討
- 1F1104 立山における揮発性有機化合物(VOCs)測定(5物質-5有害化学物質/6悪臭,一般研究発表)
- 2004A-OS7-2 非係留型外洋利用浮体式風力発電システムの開発(オーガナイズドセッション(OS7):海洋における再生可能エネルギー利用について)
- 有機スズ汚染と腹足類のインポ***の経年変化と現状(シンポジウム:沿岸海域における環境ホルモンの動態)
- 水銀同位体生物地球化学
- 野生生物保護と環境汚染の監視 : 環境モニタリングと環境スペシメンバンク(傷病鳥獣救護と環境モニタリング,第12回日本野生動物医学会大会・岐阜大学21世紀COEプログラム国際シンポジウム)
- 国立環境研究所タンデム加速器の現状 (第10回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会--1997年7月7日、8日 国立環境研究所大山記念ホール) -- (加速器の現状と将来計画(1))
- 新規追加POPsの環境中存在実態について
- 摩周湖水中ニッケル及びバナジウム濃度の深度プロファイルと大気経由人為起源ニッケル及びバナジウム供給の可能性
- 分子レベルの放射性炭素同位体分析を用いた化学物質の環境動態解析
- 国立環境研究所におけるナノテクノロジーの研究開発動向 (特集 ナノテクノロジーと環境)
- 有機スズ汚染と貝類の生殖に関する異常 (特集 有機スズにみる環境ホルモンの現状)
- 10Be-26Al年代決定法の開発に関する研究 (総特集 バイカル湖から長期地球環境変動を探る) -- (2章 堆積年代測定方法)
- 有機スズ化合物と巻貝類のインポ*** (特集 環境ホルモンをめぐって)
- 水圏の環境ホルモンとそれがヒトおよび生態系に及ぼす影響 (特集 水系環境ホルモンとその処理技術の展望)
- 海水にTBT 1ng/lで巻貝にインポ*** (企画特集 「環境対応型塗料」開発の期待)
- インポ***--有機スズが巻貝の種の存続を脅かす (特集:種の変容と絶滅)
- インポ***--巻貝類における雌の雄化現象 (特集 今,海で何がおきているか--環境ホルモンとは?)
- 有機スズ化合物と海産巻貝類の生殖器異常 (特集 環境ホルモンの現在--未来を取り戻すために)
- 有機スズ化合物による巻貝類のインポ*** (特集 環境ホルモン)
- 海産巻貝類のインポ***:雌の雄性化現象--内分泌撹乱化学物質による野生生物への影響 (特集・内分泌撹乱化学物質--いわゆる「環境ホルモン」を考える)
- 化学物質の生物濃縮と生態系への影響 (特集 生態系のいま2)
- 有機フッ素化合物の環境汚染実態とその影響 (特集 分析機器・技術の最新動向と展望)
- 分子レベルの放射性炭素同位体分析を用いた化学物質の環境動態解析
- 煙道内排出ガス採取法(1形)方式による硫黄酸化物及びガス状ホウ素化合物の同時採取
- 環境中ヒ素の化学形態 : 海洋環境を中心に
- 加速器質量分析法の環境研究への応用
- POPsモニタリングの現状と将来像 (特集:化学物質対策の進展と課題)
- 環境中ヒ素の化学形態
- 石油成分の分析について
- 第2回SETAC国際会議報告
- 環境標準物質
- 分子レベル放射性炭素年代測定法と地球化学・環境試料への応用
- ガス状ホウ素化合物及び硫黄酸化物の1形方式による同時採取法
- 揮発性有機化合物(VOCs)の立山地域での実態
- 環境化学物質の適正管理にむけた最近の動向 : 環境監視の視点から (特集 環境測定分析技術・機器の最新動向)
- 環境モニタリングと環境試料の長期保存 : 環境の"今"を記録・保存する
- 1F1600-1 筑波で観測された大気中の福島第一原子力発電所事故由来の放射性核種(環境大気モニタリングに関する最近の話題,6.環境大気モニタリング分科会)
- 福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気中の挙動
- 石油成分の分析について