スルメイカ Todarodes pacificus における有機塩素系化合物 (OCs) の蓄積特性
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概要
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化学物質による外洋汚染の監視手法としてイカ類を指標生物とするSquid Watchが提唱されている。しかし, イカ類の成長に伴う濃縮特性など生物学的側面からの検討が為されていない。本研究では, 主として日本海産スルメイカを用いて, PCBsとα-HCHの蓄積特性を検討した。その結果, スルメイカによるこれらの蓄積器官は肝臓であり, 同一採取地点における個体の成熟の違いによる肝臓中のPCBsとα-HCH濃度に有意な差がないことが明かとなった。更に, 肝臓中に蓄積したα-HCHやPCBs (Cl_5-Cl_9)の同族体蓄積濃度は, 表層海水中濃度との間に有意な相関関係を示し, 採取海域の汚染程度の推定が可能であることが明らかとなった。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2000-07-15
著者
-
柴田 康行
国立環境研究所化学環境研究領域
-
木所 英昭
日水研
-
柴田 康行
(独)国立環境研究所
-
柴田 康行
国立環境研究所
-
佐藤 憲一郎
東京水産大学海洋環境学科
-
梶原 夏子
東京水産大学資源育成学科
-
橋本 伸哉
東京水産大学海洋環境学科
-
木所 英昭
日本海区水産研究所
-
大槻 晃
東京水産大学海洋環境学科
-
木所 英昭
水産総合研究センター
-
橋本 伸哉
静岡県大 環境科研
-
梶原 夏子
東京水産大学資源育成学科:(現)東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター
-
佐藤 憲一郎
東京水産大学海洋環境学科:(現)(株)マリン・ワーク・ジャパン
-
大槻 晃
東京水産大 水産
-
橋本 伸哉
東京水産大学
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