KITの工学基礎ドローイング科目

概要

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エンジニアにとって、テーマに沿った発想や展開したアイデアは貴重な財産であると同時に重要な情報である。しかし、思いついたアイデアも、練り返し熟成された発想も一切描きとどめられることがなく、ただ頭の中にあるだけでは、具体性に欠け、繰り返し見ることによるアイデアの再構築等がしにくく、その価値も半減する。また、現代のプロダクトにおいて、たった1名のエンジニアが工程のすべてを完了させることはない。そこには常に複数の人々の発想と模索がある。この発想と模索をスムーズに行ない、情報の交換が確実に可能な方法として「図での表現・伝達」がある。これはものに形があり、構造が存在するかぎりなくならない。しかし、その表現は手早くタイムリーでなければならない。 KITの工学基礎ドローイング科目1)は、フリーハンドによる描写を中心として、思いついたアイデアや観察した構造などを手軽に的確に描き留め、その形や機構の展開を視覚的に確認しながら、第三者への提示で情報として確実に伝達できる能力を作り出すものである。
2007-06-01