慢性疾患患者の自己管理のとらえ方に関する研究 : 糖尿病患者に焦点を当てて
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概要
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九州大学大学院人間環境学府九州大学大学院人間環境学研究院Graduate school of human-environment studies, Kyushu universityFaculty of human-environment studies, Kyushu universityAA11448647The purpose of this study is to clarify how the patients of diabetes, a typical chronic disease, recognized their own self-care process. First, from the interview with two diabetic patients (2 females; 80 and 66 years old) and four medical staff (2 doctors, 1 nurse and 1 engineer), the result showed that there were differences in the recognition of burden and difficulty in self-care process between diabetic patients and medical staff. Second, this study attempted to construct an Inventory of recognition of self-care, which was conducted on fifty-six diabetic patients (17 males, 38 females; mean age=61.9), and to investigate the structure of recognition of self-care. Out of the result of factor analysis, four factors, which were named “burden and exhaustion for restriction”, “binding”, “trust to others”, “wish for health”, were established. The results suggested that patients tried to obtain support from others and did not always think about their illness only. Third, patient's description showed that they tried to lead a life to their satisfaction and search for their own way of life.本研究の目的は、糖尿病(典型的な慢性病)患者が、自分のセルフケアをどう認識しているかを明らかに刷ることである。まずはじめに、二人の糖尿病患者(女性2人;80歳と66歳)と、4人の医療スタッフ(医師二人、看護士一人、医療技術者一人)にインタビューを行い、その結果から、糖尿病患者と医療スタッフの間に、セルフケアの重荷と困難についての認識の違いが明らかになった。次に、本研究では、セルフケアの認識についての目録を構築すること56人の糖尿病患者(男性17人、女性38人、平均年齢61.9歳)の行為より試みた。さらに、セルフケアの認識の構造を調査した。このような要素解析の結果から「重荷と疲労の制限」、「束縛」、「他者への信頼」、「健康への願い」と名づけられた4つの要素が作られた。結果から、患者は他人の協力を得ようとし、常に一人で病気を考えるわけではないことがわかった。3つ目に、患者の描像は、彼らは、彼らの人生を満足する方向へ導くことと、自分の生き方を模索しようと挑戦していることを明らかにした。
- 2001-03-31
著者
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