アカヒゲホソミドリカスミカメ雌の性フェロモン放出と交尾行動の日周性
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概要
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野外にアカヒゲホソミドリカスミカメ未交尾雌を誘引源としたトラップを設置し,雄の誘殺状況から雌の性フェロモン放出の日周性を調査した.1日のどの時間帯でも雄がトラップに誘殺されることから,雌は時間帯や昼夜にかかわらずフェロモンを放出し,雄もフェロモンに常時反応すると考えられた.また,25℃,6L-8D条件下で,3日齢の未交尾の雌雄30対を飼育ケージに放飼し4時間後に交尾雌率を調査したところ,時間帯や明期暗期にかかわらず交尾雌率は60%以上であった.したがって,本種成虫は1日のうち何時でも交尾を行うと考えられる.以上の結果から,雌のフェロモンの放出や交尾行動に日周性はないと結論できる.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2007-02-25
著者
-
長澤 淳彦
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センター
-
福山 真希
東京農業大学大学院農学研究科
-
樋口 博也
農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター 北陸研究センター
-
高橋 明彦
農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター 北陸研究センター
-
長澤 淳彦
農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター 北陸研究センター
-
石本 万寿広
新潟県農業総合研究所作物研究センター
-
長澤 淳彦
東北大院・農
-
高橋 明彦
中央農研・北陸研究セ
-
樋口 博也
農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター
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