イネ科雑草の穂による採卵とコムギ幼苗を用いたアカスジカスミカメの飼育法
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概要
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コムギ苗とイネ科雑草の穂を用いてアカスジカスミカメの飼育を行った.雌雄10対でスズメノカタビラ,メヒシバとオヒシバの穂を用いて48時間の採卵を行うと,それぞれ88.4,108.5,79.3頭の孵化幼虫が得られた.しかし,コムギ苗だけでの孵化幼虫数は23.6頭と少なかった.雌雄10対でコムギ苗を餌にして,スズメノカタビラの穂で2日おきに採卵すると,雌は1ヵ月以上生存し,雌当たり153.2頭の孵化幼虫が得られ,採卵効率の高い期間は羽化後1〜4週の間であった.しかし,成虫密度が高くなると,得られる孵化幼虫は減少した.飼育ケージ当たり幼虫100頭をコムギ苗で飼育すると羽化率は81.4%であった.飼育ケージ当たりの幼虫数が多くなると羽化率は低下したが,500から1,500頭の幼虫数でも50%程度の羽化率が得られた.
- 2008-02-25
著者
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長澤 淳彦
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センター
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樋口 博也
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センター
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長澤 淳彦
東北大院・農
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