3.英国の新教科「Citizenship」における主題としての「環境」
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概要
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本稿では,わが国の社会科環境学習を改善するために,英国の資格カリキュラム機関(QCA)が発行する「スキームオブワーク」における環境関連4単元を,教授学習過程論およびシティズンシップ論の両面から分析した。教授学習過程論の視点からは,1)メタ学習が重視されており,学び方を学ぶに際しても常に本質的な学びを追求しようとしていること,2)価値判断学習においては選択枝に優先順位(priority)をつけることを重視し,量的・連続的なものとしてとらえようとしてること,シティズンシップ論の視点からは,3)1990年代以後のシティズンシップ教育の理念を踏まえたものになっていることなど,わが国社会科環境学習にとって学ぶべき点の多いことが明らかとなった。
- 京都教育大学の論文
- 2005-03-31
著者
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- 中山あおい・石川聡子・森実・森田英嗣・鈴木真由子・園田雅春著, 『シティズンシップへの教育』, 新曜社, 2010年, 206頁