異文化間コミュニケーション教育における内省の活性化
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概要
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本稿では、留学生・日本人学生の混成の「異文化間コミュニケーション」授業において、ラーニング・ジャーナルを書くという活動を通して、いかに学生の内省が促され、メタ認知的知識が意識化され、さらにメタ認知的活動が行われたかを考察した。この授業では、さまざまな活動を通じて「学生自身の自己モニタリング能力を高めること」と「異文化を広いフレームの中で捉え、スムーズにコミュニケーションする能力を社会的スキルとして身につけること」を二つの到達目標として掲げたが、それらは、ほぼ達成されていると考えられた。ラーニング・ジャーナルでの内省では、人間のコミュニケーションについて、課題について、そして方略についての知識を意識化した後、それから更にモニタリングや、コントロールなどのメタ認知的活動を通して、目標設定や今後の計画が明示されていることが観察された。授業の中で学生が実際に経験した異文化体験とラーニング・ジャーナルでの内省が、相乗的に効果的な異文化理解学習を共に実現したと言える。今後は、内省の評価をいかに行うかの検討とともに、異文化授業体験を異文化理解の拡大と深化につないでゆくことが課題であろう。
- 山梨大学の論文
- 2006-03-23
著者
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