短期交換留学生受入れのための態勢と学習環境の充実へ向けて -インタビュー調査をもとに-
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概要
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本稿では、2007年度に在籍中の短期交換留学生を対象としてインタビューを行ない、学生が勉学・教育をどのように捉えて感じ、評価しているか、その実態と変化の分析を行なった。履修科目の種類や理解度、感想、要望などもさまざまであったが、前期には日本語学習と実技系科目に関する授業の内容や学習環境に対する感想が多かったのに対し、後期には日本人学生と教室活動を行なう共通科目や専門科目などに挑戦し、前期の気づきをもとに目標を設定し達成したり、自己の学びに対する内省を含むコメントや学習ストラテジーが出される傾向が見られた。彼らが求める勉学生活のためには、留学前の準備、日本語能力、そして留学後の真摯な勉学も重要であるが、本学における指導教員からの適切な助言、授業での日本人学生や留学生同士のサポートなども欠かせないことが判った。調査によって、受入れ大学として国際化を図る態勢や学習環境をより充実させるための課題が明らかとなり、それらに対する提言を行なった。
- 2008-03-21
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