特別講演チェルノブイリ原子力発電所事故から20年 -人体影響はどこまで解明されたかー

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概要

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史上最悪の原発事故であるチェルノブイリ原子力発電所の事故から既に20年が経過した。事故当初は,広島・長崎の原爆被爆者と同様の後障害が懸念されたが,この20年間の観察結果はどうであったろうか。また,事故による固形がん・白血病死亡数の将来予測値が新聞等で報道されているが,その根拠は何であろうか。本稿では,これらの問題を念頭に,国連が2003年に開始したチェルノブイリ・フォーラムのEGH報告書の概要と筆者達の主要な研究結果を紹介する。本稿がチェルノブイリ原発事故理解の一助になれば幸いである。

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