経尿道的前立腺切除術(TURP)に対する多施設共通クリニカルパスの進化

元データ 2007-01-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

(目的)経尿道的前立腺切除術(TURP)に対する共通クリニカルパスの改訂による,複数の施設での周術期管理の改善度を検討する.(対象と方法)共通パスを用いた平成14年度の周術期管理を検討してパスの改訂を行い,そのパスに基づいて平成15年度に行われた周術期管理の変化と各年度の施設間差を検討した.(結果)各年度で,年齢,軽度日常生活動作障害・認知障害を有する患者の比率,全身麻酔を受けた患者の比率,手術時間,切除重量,術中合併症の発生率,輸血率に差を認めなかった.術前入院期間,再入院率,手術麻酔費にも有意差はなかったが,カテーテル抜去は2.9術後日から2.3術後日と有意に早くなり,術後入院期間は7.7日から6.1日に有意に短縮され,入院費総額は43,703点から39,661点に有意に減少した.術後の発熱頻度は平成15年度に2.4%から11.2%に上昇したが,術後精巣上体炎,術後出血,術後排尿困難の発生率,それらの対処方法に関しては両群間で差を認めなかった.各施設とも,平成15年度の術後入院期間は短縮,入院費総額も減少し,標準偏差も概ね縮小したが,平成14年度に見られた施設間差は平成15年度にも認められた.(考察)複数の施設で共通パスを用いた周術期管理を検討し,パスの改訂を行うことにより,施設間差はあるものの標準化が図れることがわかった.共通パスは,全国レベルでの標準化を進めるために有効であると考えられた.

著者

寺井 章人 倉敷中央病院泌尿器科
奥村 和弘 天理よろづ相談所病院泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院
野尻 佳克 国立長寿医療センター泌尿器科
斉藤 史郎 国立病院機構東京医療センター泌尿器科
副島 秀久 済生会熊本病院TQMセンター
岡村 菊夫 国立長寿医療センター泌尿器科
小澤 秀夫 川崎医科大学附属川崎病院
小澤 秀夫 岡山労災病院泌尿器科
野尻 佳克 社会保険中京病院泌尿器科
奥村 和弘 天理よろづ病院 透析セ
斉藤 史郎 独立行政法人国立病院機構東京医療センター泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学 泌尿器科
斉藤 史郎 東京医療センター泌尿器科
副島 秀久 熊本済生会病院
長谷川 友紀 東邦大学公衆衛生学
野尻 佳克 名古屋大学病院泌尿器科
長谷川 友紀 東邦大学医学部公衆衛生学
小澤 秀夫 岡山大学泌尿器科
長谷川 友紀 前立腺手術周術期管理の標準化に関する研究班
小澤 秀夫 岡山労災病院 泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学
岡村 菊夫 国立長寿医療セ 泌尿器科
野尻 佳克 独立行政法人国立長寿医療研究センター泌尿器科
野尻 佳克 国立長寿医療研究センター泌尿器科

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