クリニカルパスを用いた前立腺全摘除術周術期管理標準化の多施設共同研究

元データ 2009-07-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

(目的)これまでの調査で,全国の病院における前立腺全摘除術の周術期管理にはばらつきが多いことがわかっている.クリニカルパスの手法を用いて術後管理法の標準化を目指し,多施設共同研究を行った.(対象と方法)第1期(2004年1月〜12月)に全国8施設において行われた前立腺全摘除術の周術期成績を集計した.その結果を各施設間で公表,協議し,それを参考にそれぞれの施設でクリニカルパスを作成または改定した.第2期(2005年1月〜2006年3月)に実際にパスを使用し,その成績を集計し,比較検討した.(結果)8施設において,第1期378例,第2期360例が登録された.討議後に作成したパスの設定は似かよったものとなった.第2期の術後成績の中央値のほとんどはパスの設定と等しく,パスの設定どおりに管理が行われたと思われた.2つの期間で,飲水開始日,食事開始日,硬膜外麻酔カテーテル抜去日,ドレーン抜去日はそれぞれ1.2±0.7日→1.3±1.4日,1.9±1.2日→1.8±1.7日,2.4±0.7日→2.5±0.6日,3.8±2.5日→3.8±2.8日と変らなかったが,歩行開始日,持続点滴終了日,静注抗菌薬終了日はそれぞれ1.9±0.9日→1.5±0.6日,3.7±2.1日→3.1±2.2日,3.6±2.0日→2.5±2.2日と早期に行われるようになった.尿道カテーテル抜去日は9.1±4.9→8.6±5.4日とあまり変化がなかったが,術前入院期間は3.4±2.1日→2.5±1.0日,カテーテル抜去から退院までの期間は8.9±10.1日→5.6±3.8日,術後入院期間は17.9±10.9日→14.4±9.1日と大幅に短縮され,かつばらつきも減少した.(結論)各施設間で成績を開示しあうことにより,作成されたクリニカルパスは似かよったものになり,それに基づいた管理を行うことにより前立腺全摘除術の周術期管理の標準化を進めることができると考えられた.

著者

川喜田 睦司 神戸中央市民病院 泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院泌尿器科
津島 知靖 岡山医療センター
津島 知靖 国立病院機構岡山医療センター泌尿器科
奥村 和弘 天理よろづ相談所病院泌尿器科
上平 修 小牧市民病院
寺井 章人 京都大学医学部泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院
野尻 佳克 国立長寿医療センター泌尿器科
奥村 和弘 天理よろず相談所病院泌尿器科
長井 辰哉 豊橋市民病院泌尿器科
川喜田 睦司 神戸市立医療センター中央市民病院泌尿器科
斉藤 史郎 国立病院機構東京医療センター泌尿器科
副島 秀久 済生会熊本病院TQMセンター
岡村 菊夫 国立長寿医療センター泌尿器科
川喜多 睦司 長寿委託研究前立腺全摘除術クリニカルパス研究班(そ径ヘルニア研究グループ)
津島 知靖 岡山大学医学部附属病院 薬剤部
津島 知靖 岡山大学医学部泌尿器科
川喜田 睦司 神戸市立医療センター中央市民病院
川喜田 睦司 関西医科大学 泌尿器科
奥村 和弘 天理よろづ病院 透析セ
斉藤 史郎 独立行政法人国立病院機構東京医療センター泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学 泌尿器科
野尻 佳克 名古屋大学病院泌尿器科
津島 知靖 国立病院機構岡山医療センター 泌尿器科
寺井 章人 京都大学 泌尿器科
寺井 章人 倉敷中央病院 泌尿器科
岡村 菊夫 名古屋大学
野尻 佳克 国立長寿医療センター
副島 秀久 済生会熊本病院 Nst
岡村 菊夫 国立長寿医療セ 泌尿器科
野尻 佳克 独立行政法人国立長寿医療研究センター泌尿器科
野尻 佳克 国立長寿医療研究センター泌尿器科
副島 秀久 済生会熊本病院

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