バイナリレベルマルチスレッド化におけるループアンローリングの効果(プロセッサ高性能化・並列処理技術,わくわくする先端的コンピュータシステム技術と一般)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
我々は,逐次バイナリコードを基にしてマルチスレッド化を行うことで,性能向上させることを目的としたバイナリ変換システムを開発している.マルチスレッド実行の性能向上のためにはオーバーヘッドを小さくし,スレッド間での並列度を向上させることが必要である.そこで,本研究ではループアンローリングに着目した.ループアンローリングの適用により,スレッド制御処理のオーバーヘッドが相対的に小さくなり,並列度が向上する.しかし,ループアンローリングの回数を大きくするとキャッシュミスを起こし性能低下の可能性があることから,キャッシュミスを抑えるようにループアンローリングの回数を決定する必要がある.本稿では,ループアンローリングの適用による命令キャッシュおよびデータキャッシュミス率を抑えつつ,性能を最大に向上させるループアンローリングの回数について検討した.そして,キャッシュミスの観点から性能向上とループアンローリングの回数の関係について定量的に評価を行った.
2006-12-08

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク