韓国および日本産シラヤマギクにおけるB染色体の比較研究(予報)

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概要

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1 韓国の徳裕山,鳥嶺山,小白山,雪嶽山の4集団から採集された24株のシラヤマギクを核学的に調べた結果,染色体数は2n=18の2倍性であったが,B染色体による異数体も見いだされた。また,本邦の,鹿児島県西表市岳之田(種子島),島根県大田市山瓶町三瓶山,静岡県田方郡天城湯ケ島町持越,東京都八王子市高尾山,群馬県甘楽郡下仁田町青倉の集団にも新たにB染色体が見いだされた。2 韓国産のシラヤマギクの体細胞有糸分裂前期・前中期および中期の普通染色体の核型は,日本産の本種の核型と一致した。3 韓国産のシラヤマギクのB染色体には2型が区別され,これらは本邦に出現するiso_pおよびa_sと核形態学的に一致した。なお,本邦の新たな5集団にも同型のB染色体が見いだされた。4 韓国と日本のシラマギクの普通染色体およびB染色体の相同性,B染色体の分化の方向性と地理的環境への適応性について論議された。
1999-03-31

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