スハマソウのB染色体III.仁形成部の検出とB染色体及び付髄染色体の多型性
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概要
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スハマソウの体細胞有糸分裂の中期染色体を,N-バンド,硝酸銀染色及び18S.26S rDNAによるin situハイブリダイゼーションで比較観察し,仁形成部の分布を調べ,付随染色体とB染色体に関して次の結果を得た。付随染色体に構造変化で生じた4型とB染色体に1型を新たに見いだし,8型の付随染色体と4型のB染色体を識別した。また,付随染色体のrDNAの分布領域のすべてが仁形成を行っているのではなく,仁形成部は染色体の二次狭窄部近域に集中していた。一方,B染色体では,rDNAは二次狭窄部近域に集中して分布しており,rDNAの分布域が全て仁形成部であった。なお,構造変化を起こしている付随染色体の一つは,転座によると考えられる仁形成部を長腕端部に持っていた。
- 横浜国立大学の論文
- 1993-10-29
著者
-
松田 忠男
横浜国立大学教育学部生物学教室
-
松田 忠男
Department Of Biology Faculty Of Education Yokohama National University
-
兼田 博光
Department of Biology, Faculty of Education, Yokohama National University
-
西ヶ谷 一葉
Department of Biology, Faculty of Education, Yokohama National University
-
兼田 博光
Department Of Biology Faculty Of Education Yokohama National University
-
西ヶ谷 一葉
Department Of Biology Faculty Of Education Yokohama National University
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