タブノキキハダカビ(Allescheriela crocea;担子菌系糸状不完全菌類)の相模湾岸よりの記録

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概要

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相模灘沿岸の3箇所において、担子菌系糸状不完全菌類Allescheriella croceaを発見し、記載・図版とともに報告した。本種は、日本では、鹿児島県大隈半島、屋久島のタブ倒木上より知られていたが、永らく再発見がなされず、絶滅危惧種とされていた。相模灘沿岸では、タブ林林床のタブ倒木上や土壌表面に発生しており、本種の生息には良好な状態のタブ林の保全が必要と考えられる。また、本種は汎熱帯的に分布することが知られてきたが、本報で確認された相模湾岸の産地は、既知分布域中、最も高緯度地点に相当する。
2006-03-27

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