性差と喫煙が非小細胞肺癌患者の予後に及ぼす影響

元データ 2006-10-20 日本肺癌学会

概要

目的.女性肺癌の予後が良好なことが指摘されているが,性差と喫煙が非小細胞肺癌患者の予後にどのような影響を及ぼすかについて検討した.対象および方法.1975年から1997年の間に切除された非小細胞肺癌患者12,703例を対象とした.症例を以下の4つのグループに分けて,その臨床像を解析した.第1群:男性喫煙者(MS)8,103例,第2群:男性非喫煙者(MN)877例,第3群:女性喫煙者(FS)797例,第4群:女性非喫煙者(FN)2,926例の4群である.結果.第1群では扁平上皮癌の割合が52.2%と高いのに対し,第4群では腺癌の割合が89.4%と高かった.IA期の占める割合は第1群24.1%,第2群30.2%,第3群30.4%,第4群39.5%と,後者ほど高かった.各群の5年生存率は,第4群が52.9%ともっとも良く,第3群が50.8%,第2群が43.2%,第1群が42.5%と次第に低下した.解析項目として,この性差と喫煙による群分け以外に,年齢,組織型,手術術式,病理病期を加えて多変量解析を行った.hazard ratio (HR)は第4群に対して,第1群で1.369,第2群で1.319と有意に大きな値を示した(p<0.0001).第3群のHRは1.048であった(n.s.).年齢,組織型,手術術式,病理病期もそれぞれ独立した有意な予後因子であった.結論.性差と喫煙による群分けは独立した有意な予後因子であった.

著者

深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院呼吸器外科
小松 彦太郎 大阪府立急性期・総合医療センター形成外科
河原 正明 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
小松 彦太郎 結核療法研究協議会外科的療法科会
小松 彦太郎 国立病院機構中信松本病院外科
小松 彦太郎 国立病院機構中信松本病院
河原 正明 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター
前田 元 国立病院機構刀根山病院呼吸器外科
石川 清司 国立病院機構沖縄病院
石川 清司 国立病院機構札幌南病院
前田 元 国立病院機構刀根山病院外科
前田 元 国立病院機構刀根山病院 呼吸器外科
深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院外科
深井 志摩夫 国立病院機構札幌南病院
深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院
小川原 光正 国立療養所近畿中央病院呼吸器科
河原 正明 国立療養所近畿中央病院 内科
川原 正明 国療近畿中央病院内科
小松 竜太郎 大阪府立急性期総合医療センター 形成外科

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