葯培養による粟半数体の育成
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概要
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(1)粟の葯培養によって, カルスを形成せしめ, さらに, カルスから完全な葉・茎・根を有する植物体を育成した.(2)根端細胞によって染色体を観察した結果, 育成した植物体には, 半数体と2倍体とが認められた.(3)根端細胞で2倍性の染色体数(2n=18)を示した個体は花粉稔性および種子稔性ともに良好であった.一方, 根端細胞で半数性の染色体数(2n=9)を示した個体には, 花粉稔性および種子稔性がともに良好なものと, ともに極不良なものとが認められた.(4)根端細胞で半数性を示し, 花粉稔性および種子稔性ともに極不良な個体は花粉を採取した対照品種および花粉から育成された2倍体に比し, 早生で草勢は矮小であった.
- 鹿児島大学の論文
- 1971-09-25
著者
-
国分 禎二
Laboratory of Plant Breeding
-
宮司 佑三
Laboratory of Plant Breeding
-
伴 義之
Laboratory Of Plant Breeding
-
国分 禎二
鹿児島大学農学部
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