土壌病原菌の土壌生態学的研究 : 第6報 紫紋羽病常発地帯における紫紋羽病菌に対する土壌諸要素の影響
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概要
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前報において, 紫紋羽病菌は火山灰土中で最も生育がよく, 粘質な埴土では生育が不良であることを報告したが, 粘質な埴土地帯にも, 本病の常発地があることを知り, その埴土を使用し, 該菌に対する環境要素の影響を調査した.本実験の結果を要約すれば次の通りである.1)本実験においても, 殺菌, 無殺菌両土壌間に, 供試菌に対する土壌環境要素の影響の差は認められなかつた.2)土壌湿度以外の土壌環境要素の影響については, 火山灰土と軽埴土の間に供試菌の生育に及ぼす影響に大差を認めなかつた.3)火山灰土における本菌生育の最適土壌湿度は90%であるに対して, 本実験における東町軽埴土では60%であつた.
- 鹿児島大学の論文
- 1964-03-25
著者
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