高齢者の味覚識別能と日常生活習慣
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概要
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高齢者の味覚識別能を明らかにし,味覚と日常生活習慣との関連性を検討することを目的に調査した。対象は平野部に住む地域住民153名で「前期高齢期」,「後期高齢期」と「壮年期」に区分し,比較検討した。味覚識別能検査は滴下法を用いて,甘味・塩味・酸味・苦味の4基本味質を調査した。同時に,歯科医師による義歯や口腔内の状態の観察と生活習慣に関するアンケートを実施した。その結果,壮年期と前期高齢期,後期高齢期の比較で,女性の特に壮年期と後期高齢期に塩味と酸味に有意差を認めた。男性では,年代による有意差は認めなかった。口腔内の状況や生活習慣との関連では,喫煙および飲酒と1〜2の味質との関連を認めたが,喫煙や飲酒頻度の高いグループが味覚識別能が鈍感とは言えなかった。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 2000-03-20
著者
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