一地域の高齢者における味覚識別能と日常生活習慣
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概要
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一地域の高齢者38名(男性24名,女性14名)を対象に,甘味,塩味,酸味,苦味の4基本味質につき滴下法を用いて味覚識別能を調査した。また,同時に歯科医師による口腔内の衛生状態や義歯の状況などと日常生活習慣や健康状態などのアンケートを行った。その結果,4味質とも味覚識別能検査値は女性が男性より低く,敏感に識別しており,特に塩味で差がみられた。また,4味質とも加齢により鈍化することが推察されたが,個人差が大きく,高齢でも敏感に識別している者もいた。味覚識別能は現在治療中の疾病の有無や自覚症状などより,食事(栄養)指導を受けた者,好ましい食生活習慣を持っている者が敏感に識別できることが推察された。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 1999-03-20
著者
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