高齢障害者の健康関連QOL(HRQOL)調査 : スモン患者におけるSF-8^<TM>の利用

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概要

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• 主観的視点に立脚する健康関連QOL(Health Related QOL; HRQOL)はリハ医療における重要なアウトカム指標の一つであるが,客観的に評価できるADL等とは異なり,地域で生活する高齢障害者のHRQOLを評価することは容易ではない.標準的な包括的HRQOL評価尺度であるSF-36^<TM>と高い互換性を有する短縮版として開発されたSF-8^<TM>を用い,近年,高齢化が著しいスモン患者7名(平均年齢78.0±5.8歳,平均罹病期間39.8±2.1年)を対象としてHRQOLの評価を試みた.スモン患者のHRQOLは同年代の高齢者と比べすべての下位項目で低下がみられ(p<0.05),ADLの自立が保たれている場合でも身体面での不満が大きい傾向が認められた.SF-8^<TM>はSMON患者への有効な適用の可能性が示され,今後の幅広い応用が期待される.

• 2006-11-18

著者

• 山田 深

  杏林大学医学部リハビリテーション医学教室

• 里宇 明元

  慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

• 補永 薫

  慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

• 山田 深

  東京都リハビリテーション病院

• 里宇 明元

  慶應義塾大学医学部

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