要件定義におけるプロジェクトマネジメントフレームワークの提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,システム開発プロジェクトの成功に大きく影響する要件定義について,要件定義の品質と生産性のバランスを考慮したプロジェクトマネジメントフレームワークを提案する.提案フレームワークでは,要件定義の品質に対応する指標として,要件が定義され,それを各ステークホルダーが共有化した状態を示す要件構造化率(S)を導入する.Sは,各ステークホルダーの要件を仕様として定義する要件定義開発に要する工数(Man-Hour),および,各ステークホルダーの個別要件の獲得,調整,交渉,あるいは,変更などの要件管理に関する工数の割合として求める.提案フレームワークでは,S および要件定義開発に要する累積工数(CMH)の両面から要件定義計画(S-CMH計画)を立案し,S-CMH計画と実績との差異から要件定義遂行に関わる人的リソース体制を変更することで,要件定義の品質,および,生産性の向上を実現する.本論文では,要件定義におけるプロジェクトマネジメントの必要性,既存の研究,提案フレームワークの概要,および,フレームワークの課題と今後の研究課題について述べる.
- 文教大学の論文
著者
関連論文
- 最近の情報システム教育研究 : ICIS2008からJ07-ISを見る(50周年記念特集号)
- 情報システム教育におけるERPの活用(第1報) : その可能性と授業設計
- 総合化PLM指向の事業創造プロセスのモデル化と管理方法の最終年度報告書 : TF21事業創造戦略プロフェッショナル研究部会
- 1702 RFPの評価と品質向上に関する研究(研究会セッション)
- 1705 ステークホルダー価値を基にしたRFP評価モデルと活用方法の提案 : プロジェクト計画におけるQFD応用研究会報告(研究会セッション)
- 2009年度秋季研究発表大会座長報告(8)
- 自発的な人材の育成を目的とした0年次からはじまる情報システム教育(情報システム教育コンテスト(2))
- サスティナブル経営のための需給マネジメント教育システムの開発と試行
- 入学予定者を対象としたSNSの構築について
- プロジェクトにツキを呼び込む
- A-7 サスティナブル経営のための需給マネジメント教育システムの開発と試行(サステナビリティトラック,サービス化社会における知識結集型プロジェクトマネジメント-イノベーションとサステナビリティの基盤と方法-)
- SCMプロジェクトにおけるマネジメントの課題 : 成功プロジェクト実現の追及
- サスティナブル戦略のための需給開発システムとケース・スタディ
- 要件定義フェーズにおけるプロジェクトマネジメントの研究課題に関する考察
- 情報システム要件定義における人的資源配分を視点としたマネジメント手法
- サステイナブル企業支援のための需給マネジメントと協同的生産管理 (統合化PLM指向の事業創造プロセス研究 : TF21事業創造戦略プロフェッショナル研究部会)
- 特集「グローバル・プロジェクトマネジメント」に寄せて
- 要件定義段階における進捗把握に関する考察(研究会活動)
- 2-C-3 効率的なバッチピッキング(リレー方式)を行うための作業指示作成手法の提案(離散最適化(3))
- 要件定義におけるプロジェクトマネジメントフレームワークの提案
- 1804 学部生を対象としたプロジェクトマネジメント標準カリキュラム : 標準カリキュラム検討委員会報告(一般セッション)
- 1102 要件定義段階における進捗把握に関する考察(一般セッション)
- ロジスティクスネットワーク計画用ヒューリスティクス手法の提案
- 1403 システム要件定義における人的資源を中心としたマネジメント手法の提案(一般セッション)
- 業務改革プロジェクトためのERP教育プログラムの開発
- 情報システム教育におけるERPの活用(第2報)導入と評価
- A-4 業務効率向上ためのERP実践型人材コンピテンシ構築及び教育システムの開発(社会インフラ/産学官連携トラック)
- B-3 業務改革プロジェクトためのERP教育プログラムの開発(イノベーション研究/トラック(1))
- ステークホルダーの識別とRFPの評価方法に関する研究
- 2011年度春季研究発表大会座長報告
- コミュニケーションに着目した人的資源配分マネジメント : 要件定義段階のマネジメント手法を求めて
- 学生の自発性を引き出す情報システム教育 : 体系的なプロジェクト演習の事例 (人材育成のための授業紹介 : 情報基礎・情報専門系教育)
- 特集「プロジェクトマネジメント教育」に寄せて
- 2012年度春季研究発表大会座長報告
- 大学研究室紹介「文教大学-石井研究室」