植物の花粉散布研究における遺伝マーカーの役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マイクロサテライトなどの多型性の高い遺伝マーカーが登場することによって、植物個体群の花粉散布パターンを詳細に調べることが可能になった。花粉散布パターンの測定は今日、森林断片化の影響、異なる送粉者の効率、野外における近交弱勢、雄性繁殖成功を高めるための繁殖戦略など、様々な研究で応用されている。本総説では、遺伝マーカーが果たしてきた役割をこれらの研究主題毎に整理するとともに、その長所・短所および今後の課題を、生態学的研究手法と比較しながら考察した。
- 日本生態学会の論文
- 2006-08-31
著者
-
島谷 健一郎
統計数理研究所
-
北本 尚子
筑波大学生命環境科学研究科植物育種学研究室
-
北本 尚子
筑波大学生命環境科学研究科
-
田中 健太
シェフィールド大学動植物学研究科
-
後藤 晋
東京大学北海道演習林
-
田中 健太
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
関連論文
- 八甲田ブナ施業指標林のブナ天然更新施業における前更更新の重要性
- 絶滅危惧植物サクラソウ(Primula sieboldii)におけるマイクロサテライトマーカーの開発
- マルハナバチ一斉調査北海道と栃木県でのセイヨウオオマルハナバチの確認
- マルハナバチ一斉調査(第五報)
- マルハナバチ一斉調査(第四報)
- マルハナバチ一斉調査(第六報)
- 共優性複合マイクロサテライトマーカー作製法の改良
- 研究成果及び事業紹介 育種現場におけるDNAマーカーの利用可能性--採種園管理を中心として
- 空間的遺伝構造と分化の図示 : その変化でgene flowを観る試み
- 植物の花粉散布研究における遺伝マーカーの役割
- 「野外研究サイトから」連載を振り返って(野外研究サイトから:まとめ)
- 優れた研究を支える秘密の一端 : イギリス・シェフィールド大学より(えころじすと@世界(4))
- 主観的なレポート(参加レポート2,シンポジウムレポート「日本生態学会のめざすところ-純粋科学、基礎科学、応用科学のはざまで」)
- セイヨウオオマルハナバチは在来植物の脅威になるか?
- 特集の総括 : 日本の大規模野外操作実験の展望(生態系科学における大規模野外操作実験)
- 大規模野外操作実験の意味と意義 : 特集の趣旨説明に代えて(生態系科学における大規模野外操作実験)
- 日本における開かれた野外研究体制の整備にむけて(日本における開かれた野外研究体制の整備にむけて)
- 生物多様性緑化ハンドブック-豊かな環境と生態系を保全・創出するための計画と技術-, 亀山章監修, 小林達明・倉本宜編, 地人書館, 2006年3月, 323ページ, 3,990円(税込), ISBN4-8052-0766-3(ブックス,Information)
- モデル(…?)による生態データ解析
- 森林動態研究は既存試験地で間に合う : 先人・他人の残したデータの積極的活用(参加レポート,生態系科学における大規模野外操作実験)
- academic writingこそ国際化への最優先課題
- 林知己夫, (2001), 『データの科学』, 131pp., 朝倉書店, 本体価格2,600円
- 遺伝マーカーを用いた樹木集団内遺伝構造の空間解析手法 (特集 森林資源統計学)
- 点過程による樹木分布地図の解析とモデリング
- 森林の長期的研究 : ミシガン州立大学における実例から
- フィールド生態学と統計数理に関する研究集会(学術情報)
- 話題・解説 第10回バイテク林木育種研究会記録
- 鳥が飛んだGPS軌跡に対する方向モデリング (生物流体力学及び関連する問題の研究)
- 白神山地における異なった構造をもつブナ林の動態モニタリング(白神山地の保全と周辺部の持続的利用に向けて I. 白神山地の森林の分布とダイナミクス)
- 実データに直接適用可能な空間モデルとしての点過程 (第9回生物数学の理論とその応用)
- 花は咲けども実はならぬ : エゾノウワミズザクラは種子繁殖をしているのか(会員研究発表論文)
- 山火事跡二次林の間伐によるウダイカンバの樹冠発達(会員研究発表論文)
- 格子状皆伐による天然更新の促進試験(II) : 地がき処理による更新促進試験(会員研究発表論文)
- 旭川銘木市における主要6種の素材丸太の評価と市場価格(会員研究発表論文)
- 格子状皆伐による天然更新の促進試験 : ストローブマツ造林地皆伐跡地における実生の発生状況(会員研究発表論文)
- エゾマツ資源の回復に向けた試み : エゾマツ低密度植栽地で下刈を省略した12年後の結果(会員研究発表論文)
- 風害跡地の復旧造林における筋押し地拵えの有効性(II) : 早期の除伐から13年後の結果について(会員研究発表論文)
- ウダイカンバとシラカンバに種特異的なDNAマーカーの探索(会員研究発表論文)
- 北海道中央部の天然林におけるオニグルミの分布と更新状況(会員研究発表論文)
- ヤチダモの性表現ごとにみた年による開花状況の違い(会員研究発表論文)
- 樹木位置図を作ろう! : ミズナラ施業林におけるケーススタディー(会員研究発表論文)
- シナノキとオオバボダイジュにおける伐採前後の萌芽発生状況(会員研究発表論文)
- セル・オートマトン法及び平均場近似を用いた教室内の私語形成モデル (数学と生命現象の連関性の探究 : 新しいモデリングの数理)
- 動物のGPSデータと方向統計学 (生物流体力学における流れ構造の解析と役割)
- オニグルミ核果のエゾリスによる分散貯蔵と実生定着(会員研究発表論文)