てんかん患者の死亡例の検討
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概要
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死亡時年齢が満16歳以上のてんかん患者38例(男24例,女14例)を対象として,その死亡・死因について検討した.死因を発作と直接関係のある群(A群),発作と直接関係のない群(B群),詳細不明のもの(C群)に分類すると,各々11例,19例,8例であった.発病から死亡までの期間は,それぞれ7.3年,14.1年,16.5年とA群で有意に短かった.A群のうち溺死が6例と最も多く,その死亡は日常生活の中で起こっており,生活指導の重要性が示唆された.自殺が4例(11%)を占め,いずれも精神障害を合併し発作も抑制されておらず,治療に際しては,発作のコントロールとともに心理的・社会的関わりが必要と思われた.全症例中,発作が抑制されていたものは6例(16%)のみで,発作を有するものに死亡が多くみられるといってよいと思われた.
- 弘前大学の論文
著者
-
和田 一丸
弘前大学医学部神経精神科
-
橋本 和明
市立函館病院分院旭岡病院
-
福島 裕
弘前大学医学部精神神経科
-
福島 裕
青森県立中央病院
-
福島 裕
弘前大学神経精神医学教室
-
福島 裕
弘前大学医学部神経精神医学講座
-
和田 一丸
弘前大学医学部保健学科
-
斎藤 文男
弘前大学医学部神経精神医学教室
-
斎藤 文男
弘前大学神経精神科
-
橋本 和明
弘前大学医学部神経精神科
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