通院てんかん患者の就労状況下 : とくに法的制限に注目して
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概要
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1990年12月現在での年齢が満20歳以上60歳以下で, 弘前大学附属病院神経精神科外来に3年間以上通院しているてんかん患者274例(男141例, 女133例)を対象として, 職業と法的制限に関する調査を行った。ただし, 重い精神遅滞者および在学中の学生は対象から除外した。定職を有する者は男125例, 女63例であり, これらのうち法的制限のある職業に従事している者が9例(5%)に認められ, その内訳は, 絶対的欠格事由の調理師が5例, 相対的欠格事由の看護婦2例, 薬剤師1例, 歯科技工士1例であった。これらの中で, 過去に職場で発作を起こしたことが原因となって仕事を辞めることになった者が4例に認められた。今回の調査では, 欠格事由とされている職業についている者は少なかったが, このような法的制限の見直しが必要であることを述べた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1993-06-30
著者
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