ムラサキイガイにおける基本的な数種類の相対生長関係について
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概要
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神戸, 須磨海岸において採集したムラサキイガイについて, 殻長を基準にして基本的な数種のアロメトリーを求めた。求められたのは, 殻高, 殻幅, 生体重, 貝殻重, 乾肉重, 体積である。これらの関係を両対数グラフ上に作図すると, 殻長と殻高の関係, 殻長と貝殻重の関係は一直線となり, またこれらの関係は季節的な変化も少ないと考えられるので, 分類学的研究には今後役に立つものと考えられる。その他の関係は殻長10mmから20mmの間に屈折点があって2直線となる。乾肉重, 貝殻重のアロメトリーは今後, 個体群の生産生態の研究に役立つと考えられる。
- 日本貝類学会の論文
- 1985-09-30
著者
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