マメシジミ属 2 種の生殖巣の構造
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概要
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マメシジミ属の分類には軟体部の特徴が重要とされているが, 生殖腺の構造についての研究は少なく, 分類の形質となっていない。筆者らは生殖腺の構造がマメシジミ属の分類の手がかりとなる情報をもつかどうか調べる目的で本研究を行った。チビマメシジミPisidium (Odhneripisidium) parvum Mori, 1935は体の右側に矢状断面で心臓形をした精巣を, 左側に水平断面で心臓形をした卵巣を有し, 他のマメシジミ類とは大きく異なっていた。ハイイロマメシジミPisidium casertanum (Poli, 1791)はこれまでの報告に見られると同様に精巣, 卵巣各々一対あり, 精巣と卵巣の位置関係では精巣が外側(側面)にあり, 内側(中央)に卵巣が位置していた。精巣の全形は矢状断面で三角形, 卵巣は卵形であった。両種の精子頭部の大きさや形には違いが見られた。チビマメシジミの生殖巣の季節変化を調べたところ一年中卵や精子を生殖巣に有していたが, 卵巣は4月と8月に最も成熟卵が多くなり, 精巣は冬季に最も精子が多くなった。
- 2001-09-30
著者
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家山 博史
愛媛大学教育学部
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家山 博史
Faculty of Education, Ehime University
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高田 裕美
Faculty Of Science Ehime University
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家山 博史
Faculty Of Education Ehime Univ.
-
小野山 隆司
Toon Senior High School
-
野田 善郎
Faculty of Science, Ehime University
-
野田 善郎
Faculty Of Science Ehime University
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