Capnocytophagaによる免疫抑制作用
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概要
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歯周病で認められる複雑な宿主の免疫応答についてCapnocytophagaの菌体抽出物を用いて検討を行った。供試菌株を超音波処理して得た可溶性抽出物(SE)をC3H/HeNマウス尾静脈より接種し,1時間後および3日後に異種抗原として,ヒツジ赤血球(SRBC)を同部より接種した。接種10日後に脾細胞の抗SRBC抗体産生細胞数を算定した。また特異的免疫応答を検討する目的で,ELISPOT法も併せて行った。供試したCapnocytophagaのSEは,接種時期に関係なく特異的,非特異的に免疫応答を抑制した。SEの熱処理およびpronase処理により,抗SRBC抗体産生細胞で認められた抑制は回復した。またC3H/HeJマウスにおいても抑制が認められたことから,Capnocytophagaにより誘導される抑制においては,蛋白様物質が深く関連していると示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1991-06-28
著者
-
泉福 英信
国立感染症研究所細菌第一部
-
栗田 智子
日大松戸歯・感染免疫
-
栗田 智子
日本大学 歯学部細菌学教室
-
泉 廣次
日本大学松戸歯学部第1口腔外科学教室
-
栗田 智子
日本大学松戸歯学部細菌学講座
-
落合 邦康
日本大学歯学部細菌学
-
泉福 英信
日本大学松戸歯学部第一口腔外科学教室
-
落合 邦康
日本大学松戸歯学部細菌学教室
-
泉 廣次
日本大学松戸歯学部口腔外科学教室
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