紙およびアルミニウム混入パーティクルボードの基礎物性および電磁波シールド性能

概要

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紙およびアルミニウムを異物として混入させたパーティクルボードを製造し,異物の混入率や結合剤の種類が強度特性および寸法安定性に与える影響について検討した。またアルミニウムを混入させたパーティクルボードに関しては,電磁波シールド(遮蔽)性能について検討した。異物混入パーティクルボードの曲げ強さと異物混入率の関係は,結合剤の種類により異なった。また吸水厚さ膨潤および吸水率についても同様であった。例えば,紙混入パーティクルボードの曲げ強さは,ユリア樹脂接着剤を用いると紙混入率が増加するほどやや低下したが,フェノール樹脂接着剤を用いると紙混入率にほとんど影響されなかった。アルミニウム混入(複合)パーティクルボードの電磁波シールド性能は,アルミチップ混入率が増加するに従い向上した。またアルミシート類を積層させた場合,アルミチップ混入ボードよりも良好な電磁波シールド効果(10〜30 dB)を示した。一定の電磁波シールド機能の付与が,単純な積層方法によっても達せられることが明らかとなった。
東京農工大学の論文
2002-03-25