下顎骨骨折に対する早期観血的治療の有用性の検討

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概要

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顔面外傷における下顎骨骨折の頻度は高く,一般的に顔面の腫脹が軽快する受傷後7〜10日頃に観血的整復固定術を行うことが多い。また,3次救急病院へ搬送される多発外傷患者の場合には,生命予後の点から,形成外科学的処置は著しく制限を受けることも少なくない。今回,我々は受傷早期から積極的に下顎骨骨折に対する観血的整復固定術を試み,通常の待機手術群との比較を行った。1995年4月から1999年3月までに北里大学救命救急センターを受診した下顎骨単独骨折患者のうち,手術適応となった31人を対象とした。受傷から24時間以内に観血的整復固定術を行った11人を早期手術群とし,24時間以降に観血的整復固定術を行った20人を待機手術群とした。早期手術群では,受傷から経口摂取までの期間が有意に短縮した。3次救急施設からの早期転出を可能とする点で有用な結果と考えられたので報告する。
北里大学の論文
1999-12-31

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