入院加療を要した顔面骨骨折症例の検討

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概要

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顔面骨骨折症例の統計は数多く報告されているが,近年,受傷原因となる社会的背景は変化しつつあり,それに伴い顔面骨骨折症例の内容が変化している。茅ヶ崎徳洲会総合病院形成外科において,1994年4月から2000年12月までに経験した顔面骨骨折症例のうち,入院加療を要した症例114例,127骨折に対し統計的検討を行った。男女比は3.38対1で,男性の10代,20代の症例が圧倒的に多く,全症例の48.2%を占めていた。受傷原因は,交通事故によるものが50.0%と半数を占めていたが減少傾向にあり,それに対し喧嘩によるものが15.8%と少ないものの増加傾向にあった。骨折部位の頻度は,頬骨骨折が46.5%と約半数を占め,次に下顎骨骨折,上顎骨骨折,眼窩底骨折,前頭骨骨折の順であった。頬骨骨折,下顎骨骨折は交通事故,喧嘩,不慮の事故によるものが多かったが,上顎骨骨折,眼窩底骨折は特に多い受傷原因はなかった。
2001-04-30

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