VDT従事者における近見反応
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概要
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近見反応の3要素(調節,幅湊,縮瞳)のうちいずれが,VDT業務による眼精疲労と関係するのかを研究した。被験者は,20歳から39歳の3群から成り,第1群は19名のVDT従事者,第2群は12名の事務作業者(VDT非従事者),第3群は19名の正常対照者(VDT非従事者)である。第1群と第2群は事務作業後に眼精疲労を訴えていた。全被験者は,軽い屈折異常を認めただけで,眼科的器質的疾患,全身系に特記すべきことはなかった。近見反応の測定は,調節準静的特性は赤外線オプトメーター,瞳孔反応は赤外線ビデオ瞳孔記録計,幅湊反応はP-EOG法を用い同時記録し,それぞれ分析した。VDT従事者の34.6%,VDT非従事者群の18.5%が近見反応の異常を示した。これは,同じ眼精疲労の訴えがあっても,VDT作業によって生じる近見反応の異常の頻度はVDT非従事者と比べ高いと結論された。
- 北里大学の論文
- 1992-12-31
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