短期筋不活動によって生じる最大随意収縮力の低下機構(1部 筋機能)
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概要
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The disuse syndrome is caused by low physical activity especially in the elderly. If muscles are not used for a long time, their strength will decrease. Weakened muscles accelerate reduced daily life activity. To overcome the disuse syndrome, appropriate training must be delivered with proper timing. The purpose of the present study was to clarify the mechanism of muscle deterioration at the beginning of the disuse syndrome. This kind of knowledge may contribute to developing training methods and training devices that can prevent the progress of the disuse syndrome. For this purpose, a model experiment was performed on ten healthy young adults. Their knee and ankle joints were immobilized in casts for one week. Before and after the immobilization, changes in their motor functions were measured. As an indication of the morphological changes, the muscle cross sectional area (CSA) was measured based on magnetic resonance images (MRIs). As a functional indication, the maximal voluntary contraction (MVC) torque of the ankle plantar flexion was measured. Since the MVC is affected both by the muscle itself and by the nervous system or the sensory feedback, the potential MVC and the EMG amplitude during the MVC were also measured. The potential MVC was estimated by the twitch interpolation method, which is an indicator of the muscle strength excluding the effect of the nervous system. The EMG was derived from the soleus and the gastroc-nemius and is an indicator of the activation from the nervous system. The CSA of the soleus showed no significant change after the immobilization. The ratio of the change was 100.3±1.8%, which was comparable to the variability of the measurement. In contrast, the MVC decreased to 82.7±11.8% (p<0.01, t-test). The potential MVC and the EMG amplitude also decreased to 84.5±17.9% and 83.6±18.6%, respectively. These results indicate that there exists a state at the beginning of the disuse syndrome, in which the muscle CSA looks normal but invisible deterioration proceeds in the muscle. The deterioration also occurs in the nervous system, which in conjunction with the deterioration in the muscle, causes the decrease in the MVC.
- バイオメカニズム学会の論文
- 2004-08-25
著者
-
増田 正
東京医科歯科大学
-
増田 正
東京医科歯科大学大学院疾患生命科学研究部
-
木塚 朝博
筑波大学体育科学系
-
横井 孝志
独立行政法人産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門
-
山田 洋
東海大学体育学部
-
金子 文成
独立行政法人産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門
-
木塚 朝博
生命工学工業技術研究所
-
金子 文成
札幌医科大学保健医療学部基礎理学療法学講座
-
金子 文成
独立行政法人産業技術総合研究所
-
金子 文成
産業技術総合研
-
山田 洋
産業技術総合研究所
-
木塚 朝博
筑波大学大学院人間総合科学研究科
-
木塚 朝博
工業技術院生命工学工業技術研究所
-
横井 孝志
独立行政法人 産業技術総合研究所・人間福祉医工学研究部門
-
木塚 朝博
筑波大学
-
山田 洋
東海大学 体育学部
-
増田 正
東京医歯大 大学院疾患生命科学研究部
-
山田 洋
東海大学
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