脳波を中心としたポリグラフィを指標とする心理学研究法の試み (1)

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概要

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脳波やポリグラフのような生理学的指標が心理学研究法の対象として取り上げられるようになったのは最近のことである. 従来の心理学研究法の対象とされていたのは, 主に感覚・知覚, 学習, 記憶などの問題に限られており, しかも取り扱いの容易なものが多かった. また, 心理学研究法に関連する書物の中でも, 生理学的手法を用いた研究法の紹介はほとんどなかった. 1970年代以降には脳波や誘発電位, 皮膚電気反射, バイオフィードバックなどを課題とした現在用いられている実験方法が紹介されるようになってきた. われわれは長年, 脳波を主としたポリグラフィを指標として種々の生理心理学的問題の研究を行ってきた. 特に, 終夜睡眠の研究では, 多様な生体の情報を収集する方法を模索してきた. 今回はまず手始めとして, 脳波研究の紹介と, 生体情報を総合的に収集する方法の1つであるポリグラフィの簡単な実験, および, 情報処理の方法について紹介する.
仁愛大学の論文
2004-03-31

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