給食管理実習時における喫食状況 (1) : 喫食率におよぼす諸要因
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概要
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本学および神奈川県K短期大学生計102名を対象に, 給食管理実習時に個別の残食量調査・嗜好調査および身体状況調査を行ない, 次の結果を得た。(1) 喫食率の平均値では, 本学がK短期大学より低くバラツキも大きく有意差がみられた。(2) 献立様式別に喫食率をみると, 和風献立と洋風献立はほぼ同じであった。(3) 調理法別の喫食率については, 主食では「変りごはん」が, 主菜では「焼き物」が高い喫食率であり, 「煮物」が低い喫食率であった。また副菜の「和え物・浸し物」は全体からみても低い喫食率であった。(4) 喫食率と身体状況と個々の項目間には関連はみられなかったが, 喫食率と総合的な身体状況との間では, 高喫食率グループに身体状況の「良好」なものが多く, 低グループに「不良」のものが多くみられた。(5) 各回の喫食率と歩数との間には相関はみられなかったが, 歩数の平均値では, 本学とK短期大学の間に有意差がみられた。今回は, 嗜好調査の結果は検討しなかったが, さらに嗜好と喫食率との関連や栄養量との関連についても検討する必要があると考える。本研究を行うに際し, 資料を提供していただき, またご懇切なるご指導を賜りました関東学院女子短期大学手嶋登志子教授に深く感謝いたします。
- 駒沢女子大学の論文
- 1991-03-31
著者
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