Gated SPECTにおける収縮末期像を用いての虚血診断精度の検討.
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概要
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^<99m>Tc-Tetrofosmin心電図同期心筋SPECT像を応用し,その,収縮末期像を用いて虚血診断精度が上がるかどうかを検討した。方法として冠動脈正常例17例及び75%以上の狭窄を持つ冠動脈疾患例81例に負荷時^<99m>Tc-Tetrofosmin740MBq静注後,心電図同期心筋SPECTを撮像。正常ファイル20例より求めた正常値をもとにし,extent, severity scoreを収縮末期像 拡張末期像 非同期像それぞれの時相において算出,その値を比較した。ついで正常群のextent, severity scoreの95%信頼間隔を正常上限として冠動脈疾患検出に対するsensitivityも算出,比較検討した。結果は,冠動脈正常例ではextent, severity scoreとも差を認めなかったのに対し,冠動脈疾患例ではextent, severity scoreとも収縮末期像 非同期像拡張末期像の順であり,有意差を認めた。冠動脈疾患検出に対するsensitivityも算出し,比較検討したところextent scoreでは拡張末期像60.5% 非同期像75.3%収縮末期像91.4%, severity scoreでは拡張末期像67.9% 非同期像85.2% 収縮末期像91.4%と有意に収縮末期像で高かった。以上より^<99m>Tc-Tetrofosmin心電図同期心筋SPECT像を応用し,収縮末期像を用いて定量的診断をすることにより, specificityを下げずにsensitivityが上がり虚血診断精度が向上すると考えられる。
- 千葉大学の論文
- 2001-06-01
著者
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増田 善昭
千葉大学医学部第三内科
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増田 善昭
千葉大学第三内科
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増田 善昭
千葉大学大学院医学研究院
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増田 善昭
千葉大学医学部
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増田 善昭
千葉大学 大学院 循環病態医
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増田 善昭
千葉大学医学部第3内科
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桑原 洋一
千葉大学大学院医学研究院
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黒田 徹
千葉大学医学部
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桑原 洋一
千葉大学医学部
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松野 公紀
千葉大学医学部
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藤井 清孝
千葉大学医学部
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三上 雄路
千葉大学医学部
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藤井 清孝
(財)柏戸記念財団医療事業本部
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松野 公紀
千葉大学医学部第三内科
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増田 善昭
千葉大学医学部内科学第三講座
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増田 喜昭
千葉大学医学部 第3内科
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