双方向型異文化理解の試みとしての「日本事情」
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概要
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本論は, 2003年度から2004年度にかけて秋田大学教育文化学部で実施した日本事情の講義の実践報告である.当大学で実施している日本事情の講義はその性格上2種類に分けられているが,本論はそのうちの,日本文化に関する知識の授与を目的とする「日本事情III,IV」について扱っている.授業は受講者の口頭発表形式を基本に進行し,テーマは自由とした.授業実施に際しては,日本文化の表面的な知識の授与よりは,日常生活に根ざした様々なカルチャーショックとも言えるストレスから生じる問題点に着目し,受講者の興味を引き出すよう努めた.日本文化の知識の会得には,まず留学生の出身国の文化的項目を手始めにし,それを基にして日本文化の同等物に対して思考を巡らすのが効果的であると考え,さらにそうして得た知識を自国の文化や他の国への文化に対してフィードバックするという,双方向的な文化理解を到達目標とした.
- 2005-04-28
著者
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