日本語初級クラスにおける導入方法 : 日本語教師養成講座の実習授業教案を分析して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2001年,2002年にフィリピン日本語文化学院の日本語教師養成講座において実施した実習授業3クラスの教案を対象にしてどのような導入方法がとられたか調査した.その結果,導入方法は教師の発話と平行してパーフォーマンス,視覚情報,文字情報など主に教具を使用することによって示されていることがわかった.そして教具も絵カードを初めとして10種類近くあることがわかった.さらに教授項目ごとにどのような導入方法がとられているか調査した結果,語彙で最も多くとられた方法が絵カードと語彙リスト,表現では教師のスキットが最も多いことがわかった.文法では札と絵カードを使ったものが多かった.そのほかにも質疑応答などの導入方法がとられている.以上の結果をふまえ,今後学習者の興味をひきつけるためにはわかりやすさだけを追求するだけでなく考えさせる導入を用いること,また教師の準備の負担を軽減するための工夫などが考えられる.
- 秋田大学の論文
著者
関連論文
- 日本映画から考察する日本文化 --秋田大学における「日本事情」の実践から--
- ジエンダー研究の回顧と展望 (特集 21世紀のアフリカ研究)
- A Pilot Study of Distant Joint Class in Oral Communication to Create an Intercultural Learning Community Model via ICT
- 双方向型異文化理解の試みとしての「日本事情」
- 指導法の異なる授業で留学生が抱く言語不安
- 生活日本語コミュニケーション能力の構成要素 : 映像教材調査分析からの一考察
- 地域の日本語教室のための人材育成
- 多文化状況での日本語コミュニケーション能力
- 多文化コミュニケーション能力測定尺度作成の試み
- 「日本事情」のオリエンテーション教育としての意義 : 複数の授業形態の実践を通じて
- 留学生と地域語 : 秋田県における接触状況と学習意識の調査研究
- 協働作業を用いた日本語文型指導
- 「日本事情」への映像教材使用のありかた
- 背景知識の教授をめざした「日本事情」への映像使用
- 日本語初級クラスにおける導入方法 : 日本語教師養成講座の実習授業教案を分析して
- スバ語調査報告--ビクトリア湖東部の失われつつあるバントゥ語の一例
- 国際理解教育と異文化コミュニケーション教育
- 秋田県における日本語支援活動のあり方 : 現状と問題点
- 日本語学習者の作文における文構造上の問題点
- 指導法の異なる授業で留学生が抱く言語不安
- ジェンダー研究の回顧と展望
- 職場で担当者とALTとの間に現れる話題 -教育委員会と学校を対象にしたニーズ調査より-
- 多文化クラスの受講経験と、意識・言語行動に関する一考察