アメリカ長期滞在日本人学生の日常生活における問題点(III.自然科学系)

概要

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本研究は,米国に長期留学をしている日本人学生の日常生活を調査することにより,今後の指導に有用な資料を収集するために行った。調査は124人の大学生を対象に行った。彼らは米国における1年間留学のコースに参加していた。質問項目は体重,体格指数(BMI),アメリカの食事(食物),健康状態,睡眠,POMS,行動習慣,6か月間米国滞在により変化したところ,大学の運動施設の利用頻度およびストレスの解消法などであった。アメリカヘ来る前のそれと比較して,体重は半年間で明らかに増加した。BMIも半年間で増加した。ほとんどの学生が日本と比較してアメリカの食事が一般に量的に多いことをよく認識していた。スポーツ施設をあまり利用しなかった学生の多くは,「運動する時間がない」および「宿題で忙しい」という理由をあげていた。米国に来た当初に比較して学生の睡眠の時間は約1時間短縮されていた。また,学生の88%は授業中に眠気を感じたと答えた。POMSテストでは,対象者の平均でVのポイントが著しく低い結果となった。個人で見た場合には,非常に理想的プロフィールを示す学生がみられた。ストレスを感じたときの対抗策としては,「眠る」,「友達と話す」,「スポーツをする」,「食べる」,「音楽を聞く」がそれぞれ59%,40%,35%,31%および25%であった。半年間の米国留学で変わった点としては否定的な見解と肯定的な見解が得られた。
2005-02-28

アメリカ長期滞在日本人学生の日常生活における問題点(III.自然科学系)

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