学級担任による学級集団の認識と指導方略(I.教育科学系)
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概要
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本研究は学級担任教師による生徒主導型の学級づくりの方略を明らかにすることを目的とした。手続きとして,これまで学級担任をした経験のある教師に,記憶に残っている学級について想起し事例にまとめさせた。9事例より得たれた結果は次のとおりであった。(1)多くの事例にみられることは「学級集団への所属感」を鍵として学級変容を促させようとしている。内容的には,学級会,文化祭,係活動などの場面を用いている。(2)学級集団活動の変容は,学級全体に向けてその意図を発するわけではなく,ある個人や小集団を変容させることによって集団全体への波及効果をねらっている。(3)学級のアイデンティティ,つまり他の学級との差別化を図ることで,学級所属感や満足感をもたらし,集団凝集性を高めようとしている。
- 千葉大学の論文
- 2005-02-28
著者
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