ソンディ・テスト研究1(I)
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概要
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本論文は人格投影法であるソンディ・テスト(Szondi-Test:正式名称。実験衝動診断法:Experimentelle Triebdiaenostik)について次の項目に関し検討・考察されたものである。第1章ではソンディ・テストの実際についてその施行方法を呈示し,次いで本テスト分析解釈上最も重要な4衝動領域(衝動ベクター)と8衝動要因(衝動ファクター)の理解方法についてソンディの衝動概念を踏まえて論じ,本テストの施行方法の特徴とそのねらいについての理解をはかった.第2章ではレオポルド・ソンディ(Leopold Szondi, 1893-1986)と彼の構築した運命分析学(Schicksalsanalyse)について論じた。具体的内容はソンディの生涯と研究領域を発端とし,ソンディの学説に多大な影響を及ぼした個人的な3つのエピソードを解説し,ソンディの学説の概観とその整理をはかった。第3章ではソンディ・テストのわが国における研究の歴史と変遷について過去の研究動向(1956年から現在まで)を整理し,本テストの臨床心理学における位置づけを明確にし,本テストに今後の心理臨床が期待する要因について触れた。第4章では筆者が今まで行ってきた,ソンディ・テストを用いた治療的事例研究から得られた知見をもとに,本テストの心理臨床における治療的活用の意義・効果・限界について考究した。
- 川村学園女子大学の論文
- 2005-03-15
著者
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