心理面接におけるソンディ・テストの活用-(2) : 「憂うつ感と過食傾向」を訴えて学生相談室に来室した***の事例
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概要
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本研究は「憂うつ感と過食傾向」を訴え学生相談室に来室した***C子との心理面接過程の中で, 治療的道具としてソンディ・テスト(Szondi-Test : 実験衝動診断法)を活用し, 心理面接経過におけるC子自身の洞察を中心に考察を行ったものである。面接は初回から最終まで全12回で, ソンディ・テストは第2回目から第11回目の中で面接の前後に施行し, テスト結果はそのつどプロフィール化しC子にフィードバックされた。結果, 来室時の「憂うつ感と過食傾向」は次第に軽減され, 当初の自己非親和的・否定的な感情にも変化が生じた。本事例の心理面接に活用されたソンディ・テストの役割は, テストを行い結果をフィードバックすること自体がクライエントに自己理解と洞察を深めさせる契機となり, 加えて心理面接の効果をも判定しうるものだと言える。
- 川村学園女子大学の論文
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