長鎖DNAの折り畳み転移と機能
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概要
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生体の遺伝情報を伝えるDNAは,その大きさが数10gmから数10mにもおよぶ巨大分子であり,細胞内ではコンパクトに折り畳まれた凝縮状態で存在している.このようなDNAが細胞中,その折り畳み構造をどの様に変化さるのかを解明することは,遺伝子の機能を明らかにする上で重要な課題であると思われる.著者らは,これまでに蛍光顕微鏡による単一分子鏡観察法を活用することにより折り畳み構造を決定付けている種々の因子を系統的に調べ,DNAの高次構造が生物学的機能とどの様に関連するのかを追究してきた.本稿では,まず,個々の長鎖DNA分子の折り畳み構造変化の特徴について述べ,さらに,単一分子鎖観察法がDNAの二本鎖切断反応の研究にも適用可能であることを,最近の実験結果を交えながら概説した.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 2004-04-01
著者
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