外国語学習に関する自己分析と動機の研究(2) : 学力別観点からの英米文学科新入生の新たな実像
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概要
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本稿は『大阪樟蔭女子大学論集』第39号(2002年3月)に発表した「外国語学習に関する自己分析と動機の研究-学力別観点からの英米文学科入学生の実像」の続編にあたる。先の研究は2001年度S女子大学英米文学科入学生を調査対象として、彼らの入学動機に関する調査をまとめたものである。本研究はその4年後に、再び同学科入学生に対して行った調査結果に基づいて考察を行うものである。 調査の結果、英語学力と英語の四技能についての自己分析に関しては、全体を三群に分けたうちの中・下位群の学生の動向に注意を払う必要があることがわかる。listening力は多少向上が見られるものの、reading力に自信がない学生が増加している。また学習動機に関しては、下位群の学習意欲を示す数値が高い傾向にあることが目立つ。さらに因子分析の結果、教養としての英語ではなく、実践的な英語を習得することを希望する学生層が全体として増えつつあることが挙げられる。このような英語学習動機を持って入学した学生に対して、今後どのように方向付け、育てることが可能かを再度検討することが急務である。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2006-03-08
著者
-
小森 道彦
大阪樟蔭女子大学学芸学部
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藤澤 良行
大阪樟蔭女子大学学芸学部
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藤澤 良行
大阪樟蔭女子大学
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藤澤 良行
大阪樟蔭女子大学学芸学部国際英語学科
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小森 道彦
大阪樟蔭女子大学
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小森 道彦
大阪樟蔭女子大学学芸学部国際英語学科
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